宮城の冷蔵庫から

ふだん私たちが口にしている食物は、全国各地・世界各国から「市場」を経由して、
スーパーマーケットなどの店舗に並んでいますよね。
直売所などを除き、ほとんどの食物の流通が「市場」を通しているにもかかわらず、
意外と実際の現場を見たことがない、という方もいるのではないでしょうか?
「宮城の冷蔵庫から」では、旬の食材と、その食材の産地や流通の背景について皆様にお伝えしていきます。
ぜひ旬の食材を五感で楽しんでください。

山梨県産「ぶどう」
山梨は生産量日本一!

「ぶどう」の栽培面積&生産量が日本一の山梨県。年間の日照時間が長いこと、昼夜の寒暖差が大きいことから、糖度が高く、濃厚な味わいの「ぶどう」が生産できると言われています。「ぶどう」は美味しいだけでなく、健康維持にうれしい成分を摂取できるところも魅力の一つでしょう。種類によって成分のバランスは異なりますが、一般的に、塩分の排出を促すカリウムや、抗酸化作用が期待されるポリフェノールを多く含んでいます。

大きく分けて3系統

「ぶどう」の皮の色は主に「黒系」「緑系」「赤系」の3つに分類できます。「黒系」の代表格は「巨峰」。果肉に締まりがあり、甘みが強く果汁も豊富で、“ぶどうの王様”とも呼ばれます。「緑系」の代表格は「シャインマスカット」。大粒で糖度が高く、酸味は少なめ。皮ごと食べられるのが特徴です。「赤系」の代表格は「甲斐路」。緑系に似た甘みと、黒系のようなジューシーさを持ち、“赤いマスカット”とも呼ばれています。

実の表面についている白い粉“ブルーム”は、実から分泌される天然のワックス。ついている量が多いほど、鮮度が保たれ美味しい「ぶどう」ということになります。実の表面にブルームがあり、軸が緑色のものを選んで、フレッシュな味わいを満喫してくださいね。また、日持ちがしないので、購入後はなるべく早く食べましょう。時期によって旬の品種が移り変わっていく「ぶどう」。ぜひさまざまな品種を食べ比べてみてくださいね。